発売からしばらく入手困難だったサバティカル(SABBATICAL)のトンネル型の2ルームテント「アルニカ(ARNICA)」!
抽選で当選してから2年以上経ち、四季それぞれのメリット・デメリットが見えてきました!
2年使って見えた良いところ・気になるところをご紹介いたします!
サバティカル(SABBATICAL)|アルニカ(ARNICA)
展開サイズ | W620×D320×H210cm(最大) |
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収納サイズ | L81cm×W42cm×H35cm |
重量 | 20.5kg(ポール5.8kg、ペグ1.9kg) |
生地素材 | ルーフ:210デニールポリエステルオックス遮光PU加工(耐水圧3,000mm) ウォール:75デニールポリエステルタフタ インナーテントウォール:68デニールポリエステルタフタ インナーテントボトム:210デニールポリエステルオックスPU加工(耐水圧1,800mm) |
ポール素材 | ポール/フレーム素材:A6061 メインポール:13φmm/13.4φmm メインフレーム太さ:16φmm ブリッジポール:13φmm |
付属品 | インナーテント、ポール、ペグ×24、ロープ(3.5m×4、2.5m×8) |
個人的に考える、このテントが人気の理由は6つ!
- 家族で使える
- インナーテント付属
- フルメッシュが可能
- スカート付き
- 出入り口が多い
- 跳ね上げやすい
これでお値段10万円以下!!!
最近はインナーが別売りだったりすることもありますが、インナーも付属しているのはファミリーキャンパーには嬉しいのではないでしょうか!
そのあたりをも細かく見ながら解説していきます!
近いサイズのウィングフォート記事はこちら!
設営方法
設営方法は公式に動画が上がっていますので、こちらも確認してみてください!
この記事では動画では分かりづらい設営のコツなどをお伝えできたらと思います!
コツさえ掴めば一人でも簡単に設営できます!
風が強い時は要ペグ打ち!
まず幕を広げますが、一人で設営するときに風があると大変ですよね…
四隅を仮でペグダウンしながら広げると、広げやすいですし、風で動いてしまうこともないので安心です!
風で飛ばないくらいのペグダウンでOKです!
風向きが安定してる時は”風上”の端2箇所だけ打てば大丈夫です!
スリーブに通すポールを先に組み立てて(伸ばして)おき、ポールで飛ばないように押さえておく方法もあります!
ただし、強い風が吹いてポールごと飛ぶ危険もあるので、その時の天候を見て判断してください!
基本は初めにポールを伸ばしておくのがオススメ!
ねじれがないか確認!
ここがねじれていると後で直すのが大変なので、きちんと確認しておきましょう!
ねじれ方次第ではそもそも設営するもの大変になる場合があります…
ここもねじれていると後で厄介なのでポールを刺すときにチェックするようにしてください!
ポールの差し込みが一番大変
テンションをかけてポールにピンを刺すこの作業が一番大変だと思います!!!
ピンを持つと指が痛い…
ピンの向きが合わずイライラ…
ピンを差し込む前にピンの向きを合わせておき、引っ張る時は紐(ロープ)を持つと比較的楽に差し込むことができるかもしれません!
これは個人的にやっていることなので、悩んでる方は試しにやってみてください!
ちなみにここにいくまでが大変な人は、”ピンの紐を足で踏んで”スリーブを手繰るといいです!
立ち上げは端をペグダウン
公式動画では青い矢印部分をペグダウンしていますが、広げても倒れてきてしまうので、赤丸部分を2箇所ペグダウンする方が設営しやすいかと思います!
赤丸部分をペグダウンしたら、反対側の端を持って中に空気を入れるように持ち上げながら広げると立ち上げやすいです!
両端4箇所をペグダウンしたら立ち上げOKです!
あとは端からテンションをかけながらペグダウンしていけばシワを減らして設営することができます!
付属のペグは頼りない
と、ここまで設営してしてきましたが、付属しているペグはお世辞にも頼りになるようなペグではありません!!!
これなら付属しない方がいいんじゃ…
他にペグを持ってない人でも別でペグは用意した方がいいです!
地面の硬いキャンプ場だとかなり痛い目にあうかもしれません…
テント設営に必要な最低12本は別で準備しましょう!(なるべくね)
ガイラインと跳ね上げ用も考えると30本程度は必要になります!
※必要本数は跳ね上げ方次第
エリッゼステークかソリッドステークの30cm前後を選んでおけば問題ありません!
余裕があればハンマーもちゃんとしたものを用意しましょう!
ヘッドに真鍮が採用されているハンマーは打ち込みやすく、衝撃も吸収してくれるので手が疲れにくいです!
ガイロープはちゃんと使えるので別途用意する必要はありません!
反射材は入っていませんが、白いので暗闇でも十分見えます!
インナーテント(グランドシート)取り付け
付属のインナーテントですが、グランドシートやテントマットがありません!
オプションでも販売がないので、自分で用意するしかありません!!!
オプションでも販売されました!
少し価格は高いですが、純正品がピッタリなので価格で困らなければ純正品を購入することをおすすめします!
購入時はなかったので以下のアイテムを使用しています!
コールマンのシート・マットがぴったり!
こちらのセットがシンデレラフィットなんです!!!
一回り小さいサイズでグランドシートとしてはぴったりすぎ!!!
このグランドシートはちゃんと台形なので、アルニカのインナーの形にフィットしてくれます!!!
折り曲げる必要がなく、ぴったり!!!
インナー自体は吊り下げ式なので、公式の動画通りに吊り下げていけばOKです!
グランドシートもはみ出ることはありません!
テントマットを敷いてみた画像がこちら!
テントマットは少し大きめで、端は少し折り返す必要があります!
ただ、こちらも台形なのである程度はフィットしてくれています!
小さすぎるよりは良さそうです!
コットやマットを置いたりすれば折り返したのはさほど気にならないと思います!
長方形のマットであっちもこっちも折り返すよりはかなりいいかな!笑
撤収時はフロアの四隅を写真のように引っ掛ける事で乾かすことができます!
干し方で悩んでいた方は是非やってみてください!
ちなみにグランドシート・テントマットはテントの収納袋に余裕があるので一緒に入れることができます!
流石に結構パンパンになりますけどね笑
実際に使ってみて
実際に1年使ってみてアルニカの良いところと気になるところが見えてきました!
隙間の少ない跳ね上げが◎
アルニカはサイドのドア3面分を一緒に跳ね上げることができます!
テント側に多少隙間ができてしまいますが、パネルとパネルの隙間を埋めてくれる仕様は非常にありがたいです!!!
タープを連結したような使い方ができ、日差しや多少の雨を防いでくれます!
雨もしのげます!
根元の隙間から雨は流れてきますが、分かっていればさほど気になるほどではありません!(小雨の場合)
ただし、インナーテントをつけていると吹き込んだ時にインナーが濡れてしまう点には注意が必要です!
また、閉め切ったとしても長時間雨が降るとファスナー部分から多少の雨漏りはあります!
個人的には気になるほどではありません!
原因と思われるのはこちら!
パネルを繋げて跳ね上げられる仕様にしたことで、パネルのファスナーを覆っている生地の上側が縫われておりません。
青丸:上が縫われてないことで跳ね上げ時に干渉しない
赤丸:上が縫われてないことで雨が侵入する
このせいでファスナー部に雨が侵入し、じわじわと染みてきます。
ファスナー部の雨漏りなどはよくある話ですが、気になる方は違うテントがいいかもしれません。
長時間降らなければ染みてこないです!
インナーテント用のフック穴で利便性UP
アルニカは左右どちらでもインナーテントを取り付けることができるので、どちらにもインナーを吊り下げるためのフック穴があります!
片方にインナーテント、もう片方ではライトなどの小物をかけることに使用することができます!
意外とかけるところがないテントも多いので非常に便利ですね!
ロープなども併用すればタオルなどを干すことも可能です!
あまり重たい物はかけないように気をつけてください!
夏はフルメッシュが便利だが、デメリットも…
夏に大活躍のフルメッシュ!!!
ですが、どうしても隙間はあります!
どこから来たのかアブやハチのような危険な虫が入ってしまうこともありました!
フルメッシュで虫が侵入すると出れなくなるんですよね…
フルメッシュ内で自分たちも逃げ場なくテント内で虫がブンブン…苦笑
フルメッシュは便利ですが、もし入ってきてしまうと…
「自分がすぐに逃げられない」「虫も外に出られない」
と言う最悪の状態になりかねないので、その点は頭に入れておいてください笑
フルメッシュでも夜は暗めが吉
フルメッシュになるからと夜に明るめにして過ごしてみましたが…
虫はどこからともなく入ってきます笑
もちろん寄る数はかなり少ないですが、虫が苦手な方はフルメッシュ+暗めがポイントです!笑
テント外に虫集め用のランタンを出しておくと尚良しです!笑
気になるところ
コスパ抜群ですが、気になるところもありました!
あまり大きな問題ではないですが、綺麗に張るのが難しいです…
自分の力不足もありますが、割とシワができやすい印象…
気にならない人もいるかも…
冬は隙間風が入る
真冬に使ってみると、スカートとスカートの間からの隙間風がなかなか厄介でした…
もちろん風のない日はさほど気になりませんでしたが、風が少しでもあると隙間風のせいでテント内がなかなか暖まりません…
ベルトをMAXまで締められればいいのですが、流石に無理でした笑
特に冬は設営時(立ち上げ前)にベルトをなるべく締めておくと隙間風対策になります!
いずれにしてもスカートがないトンネルテントに比べたらかなり寒さを軽減してくれます!
無理に締めすぎないように注意です!
やっぱりピンの差し込みが大変すぎ
先ほども記述しましたが、やはりピンの差し込みはかなり大変だと思います。
いくつかトンネルテントを所有していますが、何よりも大変です。
ピンがヤダ!笑
ポールにA6061というアルミニウム合金を使っているのですが、ここでコストカットを行なっています!
少し太めということもあり、ポールがしなりにくいのも大変な原因の1つだと思います!
※しなりのないポールなので、設営クセがつきます。
こちらはノルディスクのレイサEXPですが、ピンではなくポケット式を採用しています!
せめてこっちにしてほしい!!!
さらにいえば…
ヘルスポートのバルホールはポケット式でさらに…
ベルトのテンションをかける方向が上向き(地面と逆)なので、力が入れやすいです!
ここまでじゃなくてもいいですがピンはかなり大変なので、ペグを付属しないでポケット式にしてほしいところです…
あくまで個人的な希望ですが笑
メッシュとドアが別々で閉められない
メッシュパネルと通常のドアですが、フルクローズにする際メッシュ+ドアを一緒に閉じる必要があります!
例えば、この写真の状態。
メッシュドアをロールアップ(巻いて)して止めておき、跳ね上げたとします。
急に雨がきてフルクローズにしようと思ったとき、跳ね上げたパネルだけではクローズすることができません!
①メッシュパネルをほどく
②メッシュパネルと通常パネルをファスナーで合わせる
③メッシュと通常パネルが一体になった状態でクローズする
この段階を踏まないといけないため、上の写真の状態か急いでフルクローズにしたいときなどにストレスを感じます。
メッシュを先に閉めると、外側のパネルは外から閉めないといけなくなります…
設営時には1回ファスナーを開ければ中に入れるメリットもありますが、個人的にはどちらも単品でフローズできるようにしてくれた方が嬉しいです!
冬はメッシュ使わないですし…
夏などはゲリラ的に雨が降ることもあるので、要注意!笑
この仕様のせいで1度、全身びしょ濡れになりました笑
まとめ
少し気になるポイントもありますが、「フルメッシュ」「インナー付き」「スカート付き」で家族4人が過ごせる大きさなのに10万円を大きく切る価格はかなり魅力的です!
これからキャンプを始めたい人や少しいいテントを買ってみたい!という人にもオススメ!
個人的にはサイドパネルの跳ね上げ構造がとても好きなので、オプションで少しクオリティの高いポールなどに変更ができると嬉しいですね!笑
2024年現在は在庫も安定していつでも購入できるようになりました!
近いサイズのウィングフォート記事もよかったら是非!